くさい奴のくさいページ


by kate_matsushima

初めて

初めて自殺して死ぬ瞬間ってどんなだろう、ってしみじみ想像した。



夫は、私のたった一言の愚痴さえ受け入れてくれない。
姑の、わがままで感謝を知らない態度に、同じ病室の周りの人から不満を感じ取った事をちょっと話しただけなのだが、、、。
夫はため息をついて、返事もしない。
「もっと、いい話できないの?」
と切り捨てられた。


これまでにも、
夫は私の苦しみを見て見ぬ振りして来た。
また、同じ事が繰り返されるのだろうか。
そう思うと、先が不安になって、
またストレスでやっかいな病気になってしまうんじゃないかと、
涙が止まらない。

自殺のニュースを見る時、ふと
どうやってしんでる?辛いのかな?などと
気になってしまう自分がいる。
もちろんそんなバカな事するはずもないと思ってるけど、
もっと追いつめられたら、どうなってしまうんだろう。


人間は、
たいていの人は自分の事しか頭にない。
多かれ少なかれ。
でも、ときどき、
誰かのために一生懸命になってる人を、
せつなく思う。
私も、
誰かにそんな風に愛されたかったと、
しみじみと思う。
このまま、生涯が終わって行くと思うと、
せつなくて悲しくて、
私は何のために生きてる?って思う。

音楽がある
ピアノがある
まだ救われてる。
でも,ここ最近、
仲間に対しても心を閉ざしがちになる自分がいる。
どんどん、自分のからにこもろうとしている自分がいる。
音楽,やめた
ピアノやめた、
もう、向上するの、時間的にも精神的にもキツいじゃん。
このまま、生きる屍みたいに
この世の底辺にどんよりと這いつくばって
そんな風にして年とって、ああ。


子供たち
子供達が救い
子供達と、ぼけかけた両親だけが、心を無にさせてくれる。
ワガママ言っても、理不尽な事言ってても、年いったんじゃしょうがないよね。
そう思ってるよ、ちゃんとね。
でも、
困ったなあ、って友達にも親にも誰にも言えない私にとって、
一番身近な夫にこぼせないってのって、辛い。
夫にしたら一番聞きたくないことなんだろうけど、
仕事にかこつけてすべて押し付けてぱーっと出て行っちゃうあいつの背中が、許せない、このごろ。

「俺に文句あるなら、途中で全部投げ出して、出てけば?」
という夫。
途中でいつでも投げ出せる夫は、途中で投げ出せない性格のアタシをよく知っていて、ズルい。
そういえば、確実に出て行けなくなるのを本能的に知ってる。


私は、ただ受け止めて欲しいだけなのに。
苦しい気持ちを、受け止めて欲しいだけなのに。



人間関係においても同じだ。
私がぼけかけた両親を家で看ていると知って、私を避ける人が多い。
苦労を背負ってる人と、関わりたくないのだろうか。
愚痴られる、とでも思ってる?
それとも、
こんなに大変なんだぞ,と自慢するとでも?
せめて、
ブログに吐露するのが関の山で、
このブログだって、知人の誰にも見せてないし、
どこにもリンクしてない。
ただ、
自分の日記帳じゃ、本当にたった一人な感じで虚しいから、
ネット上の日記帳に吐き出してるってだけで。


死にたいと思う日がくるんだろうか。
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# by kate_matsushima | 2008-09-19 12:59 | 人間

久しぶりに更新。

舅と姑に痴ほうの魔の手が、、、。
交通事故をきっかけに、痴ほうの度が酷くなってきました。
ああ、ついにきたか。という感じです。

舅は、物をなくすことが甚だしくて、お金を財布から抜いてどこかへ片付け忘れてしまう。昼飯と夕飯の区別がつかない。
姑は、事故で骨折して入院している病院で、毎日のようにお金がなくなった〜!!と騒いで、看護婦さんに叱られてる。

執着の強い部分に、痴呆の症状が出てくるんだね、、、。


でも、まさか二人いっぺんにぼけ始めるとは。。。。泣
しかも、80過ぎの高齢で姑は骨折しちゃった。

運転するなっていうのに、車の運転をやめない頑固な舅にほとほと困ってた。
物忘れが激しく、判断力の鈍くなった舅が車の運転。。。。恐怖
もし誰かをはねたらどうするんだよ!!って
夫に強くやめさせるように頼んでも、
「オヤジ頑固だから俺の言うこと聞かないしなあ、、、」
とまるで止める様子がない。
なんでそんなにのんきなの!?と夫の事まで信じられなくなってた。

大型観光バスが信号無視して突っ込んで来たのにぶつかって、車は廃車。
が、運良く舅はかすり傷に、姑はダッシュボードで打った右臑の骨折だけですんだ。
不幸中の幸いだった。


それまでは、物忘れが始まったかな?程度の姑も、
事故のショックからか、
「お見舞い金、無くなった!」
だの、
「夜中、看護婦に折檻されたんだよ!!」
「今日もお仕置きされた」
だのと訴える。
どうも、性格のキツい看護婦が担当の時に、度が酷くなるようだった。

その看護婦は、体温計がちょっと見当たらない程度の事で
「困ったわねえ!どこやっちゃったの?」
と、姑をせきたてるような口調で追いつめる。
姑はきっぱりと
「私は知らないよ」
「だって、現にここに入ってないでしょ!どこかやったはずです!」
キイキイ文句をいいながらアタリを探しまくる看護婦に頭に来て、ついに口を挟んだ。
「いつからないんですか?」
「今検温しようと思ったらないんです!」
い、今かよ。。。
「私は知らないよ!触ってないよ」
胸を張って言い張る姑。
しかし、体温計はパジャマの中にはさまっていた。
鬼の首を取ったかのように、看護婦
「あらっ!!こんなところに入ってるじゃないの!、やぱり●●さん触ってるじゃない!忘れたの?」
と、深刻な顔で問いつめる。
「あの、そんなに追いつめないでやって」
と私がいっても、無視。
「私、挟んだ憶えない!だれかが勝手に寝てる間に入れたんだよ!」
「一体,誰がそんな面倒な事するんですか?、●●さんが入れたのを忘れてしまったのよ」

もう一人いた看護婦が、みかねて
「さあ、検温しましょう」
といさめる。

姑はすっかり意気消沈してしまった。



何だ,この看護婦は。
これじゃいじめと同じだよ。



お見舞金が本当に無くなったのは、その翌日の事だった。
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# by kate_matsushima | 2008-08-17 04:28 | つぶやき

子供の頃の、ジンクス

緑色のナンバープレートのナンバーを見たら、悪い事がある。

霊柩車に追い越されたら、不吉な事がある。

霊柩車を見たら、親指を隠す。隠せなかったら、親が早く死ぬ。

夜爪を切ると、親の死に目に会えない。

午前中お風呂に入ると、長生きできない。

白いワーゲンを1日に3台見たら、悪い事がある。

折り鶴を息を止めておれたら、良い事がある。

猫が顔を洗っていたら、明日雨が降る。

猫が木に登っていたら、晴れる。

スイカと天ぷらを一緒に食べたら、お腹をこわす。

梅干しと天ぷらを一緒に食べたら、お腹をこわす。

6時以降一人で出歩いたら、人さらいに会う。

三毛猫の♂は、三味線業者がさらいにくる。
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# by kate_matsushima | 2007-10-29 13:53

久しぶり!

凄く久しぶりに更新します。
なんかしらんが、私のプライベートブログに来てるあるひとが、こっちにも訪れています。
誰だか判んないんだけどね。
だれだかしらないけど、いらっしゃい。


こっちは、私の本音がけっこうぶちまけられてます。
どうやってこっちにたどりつけたのかしら....
もう来ないんだろうけどね。笑


地元の小さなローカルFM局で週一回の一時間ラジオ番組を担当することになりました。
アマチュアでジャズやってるボーカルと、私と二人で。
スタンダードナンバ−を中心に、ジャズやボサ、ポップス、果てはシャンソン(ゲインズブールだけだけどね)を選曲する予定。
これが意外と準備に時間がかかる。おもしろいけどね。

第一回目は4月2日。
周波数は書いた所で誰も聞けないだろうから書かない。笑
本当に小さい区域だけのFM局だから。
きっと緊張して、がちがちになるんだろうね。。。心配だ。
なんと言っても生だし、失言は許されない。
口は災いの元だから、気を引き締めて行かなくちゃ。
そのうちやってみたいこと。。。
ラジオでポエトリーリーディング。
でも、私自身はやったことないし、その道で頑張ってるひとにゲストできてもらって、
その人にやってもらえたら面白いと思う。
ちょっと欲張り過ぎかな。


ここにたどり着いてくれたあなただけに教えました。
ありがとう、
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# by kate_matsushima | 2007-03-23 00:41 | つぶやき

超望遠



あたしの目は超望遠レンズ
狭い範囲でしかモノを見れないから
立ち位置とか
立場とかが
わからないまま
ただ被写体だけと
懐深くで話そうとするので
たびたび
人はあたしを敬遠します

レンズを
時々交換すればいいわけで
ポートレートに最適な
80mmのF1.4あたりだと
相手との距離もほどほどで
しかもすっきりと明るく自然に写る
落ち着いて笑ってくれるのでしょう
でもついつい
望遠レンズで遠くから

悪いくせなのです

距離が遠いのに
やたら懐深くに立ち入って来ようとする私に
警戒心をいだくのはあたりまえです

いままで
なぜ警戒されるのかが
わかりませんでした
どうしてこんなに心を開いているのに
この人はこんなに警戒する?
臆病な人なのだろうか?

でも
やっと最近になって
わかってきました

本当の憶病者は
私だったのでした



2004/5/2
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:38 |

望郷



久しぶりの帰省に
母がこづかいをくれる
なんで?っていうと
黙って笑ってた

やめて下さい
あなたの笑顔に
わたしは泣いてしまいそうです
わたしはとっくに幸せなんだから、って
いくら証明してみせても
あなたは
ただただ笑って
このちっぽけで薄っぺらな手のひらに
その暖かで肉圧の手のひらで
こづかいを押し込んで来る


あなたこそ
幸せですか
私より
幸せですか


2004/5
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:37 |

音のない世界



風はゆるやかに流れていた



年老いた男女が
ベンチに座って子供達を眺めている
時のゆらめきまでもが
聞こえて来そうなほどの静寂だった

ふたりは静かに
手のひらで語り合っていた


喜び
共感
驚き
嘆き
悲しみ
せつなさ
いたわり

笑い声
すべて

二人にしかわからない言葉と
二人の間を行き来する表情たち

音のない言葉は輝いていた



二人の足元に
そっと老木の影が腕をのばす

光を支えるのはいつも
影なのだ



風はゆるやかに流れていた




2004/5/10
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:36 |

まなざし




他の子どもより
言葉のおそい娘を抱き締める
つたわらないもどかしさに
唇を噛み締める彼女を
せつなく抱き締める事しかできず

あるひ
彼女の書いた一遍の言葉たちが
私を震わせた

たどたどしいながらも
鳥の気持ちで
草の気持ちで
虫の気持ちで
丘を走る風を見つめる彼女のまなざしが
そこにあった


2004/5/13
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:35 |

ひとりごと




そろそろ
汗の匂いを気にする季節になって来た
そろそろ脇のお手入れでもしないと
寒いからなぁ、なあんて脇毛をのばしてもいられない


そうだ、あの日は汗ばんだ
久しぶりに汗ばんだ
おそらく半年ぶりか
桜で有名な庭園とやらへむけて
往復一万歩も歩いた
その庭園にはうんこをかけられた事のない銅像、とかいう珍しい銅像があって
それをじっくりと眺めて来た
なんでヒ素が多めに混ざってるだけで
鳥がさけるのか、
この目で確かめたかったんだ
でも
その日は
鳥がいなかった
確かめようがなかった


全身真っ白の
見るからに水商売ふうのねえちゃんと
スーツ姿で鼻息も荒い中年サラリーマン
どう見ても不倫旅行、な二人が
家族連れでにぎわうなか 浮いていた
行き交う人をせき止め、
まるでモデルの撮影会さながらに
橋の上に立たせて
キャノンイオス1、いかにもカメラマンを意識した80mmF2.8レンズをつけて
必死にねえちゃんを撮りまくる



愛って
なんだろ



老夫婦らしき二人
行き交う人の喧噪を離れ
小さな桃の木の脇にあるベンチに
お互いいたわりながら
ゆっくりと腰掛けている
時はおだやかに流れていて
せき止めるものもなく
ただ風にたゆとうように二人微笑んでいる

もしかするとこの二人にも、
さっきの浮いたカップルみたいな時代があったかもしれない
そうおもえば


愛って
そんなもんだろか



ところで
うんこをかけられない銅像は
うんこをかけられている銅像よりも
幸せなのだろうか
不幸せなのだろうか



どんなもんだろうか




2004/4/7
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:32 |

GOOD BY MY DAYS




君は今ごろどのあたりを歩いてるんだ?
限り無い孤空のもと
風がなぞる原野?
それとも
音のない荒野

僕は少し君がうらやましいんだ
その無限に空なるものに
一度押しつぶされてみたいと欲していたからね
とても切実に。


地平線がもし丸みを帯びているのを
もしこの目で直に見る事ができたら
きっと僕はその場で地にへたりこんで泣くだろう
そして
手をのばしてそのカーブをなぞる


GOOD BY COMMONPLACE DAYS
それができたら
きっと人生は
もっと自由に
シンプルに
わがままに
僕は欲するまま
解き放たれるだろう


ああ、
人生最後の時まで
それまでは
僕は小心なる道しか選べないのかね



君は今ごろ
どのあたりを歩いてる?
せめて僕は目を閉じ
君が地平線に向かってあるく様を
静かに心でなぞろう

GOOD BY
MY......



2004/4/13
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:30

蛭の恋




医療用ヒルの蛭美は恋をした



先日オペがすんだばかりの男がベッドに横たわっていた
蛭美は担当医にピンセットで摘まみ上げられ、男の掌にのせられる
ごつごつした掌は、海の匂いがした
蛭美の仕事は、一度切断された男の小指を再び接合手術したのち、
小指と掌に毛細血管を導くことだった
男は、担当医師がシャーレにのっている蛭美をピンセットで掌にのせた瞬間
「ヒッ」と小さく悲鳴をあげた。
掌を這い上がる蛭美をみる男の顔は気味悪さで歪んでいた。
蛭美は男を見上げた。


   お願い、あたしはあなたの味方よ
   だからそんな顔しないで
   あたしが吸引すれば、あなたの小指に血管がつながるのよ


そうつぶやくと蛭美は吸引そして吸血した
切断された指からは、なかなか血液が出て来ない


   どんな理由でこうなったかはしらないけれど
   あたしはあなたの味方よ
   きっとこの指元通りにしてみせる


蛭美は必死で吸引した
くる日もくる日も男のごつごつした指にはりついて全身全霊をかけて吸引した
時々、ふっと気がとおくなることもあった
そして何度も通ううち、蛭美は男を心から愛するようになってしまっていた

男ははじめ蛭美をきみわるがっていたが、そのうち愛着を持ち始めた
ときおりスプレーで蛭美にミネラルウォーターをかけてやった
その眼差しは日増しに優しくなっていった

そのうちに血液が少しずつ出るようになった
蛭美は嬉しさと同時に、別れが近付いている事もわかっていた


   そろそろね


ある日、男はシャーレの中の蛭美を掌に乗せて言った


   今まで、どうもありがとう
   君のおかげですっかり元通りだ
   さあ、最後にもう一度吸っておくれ。


最後の吸引 血液がほとばしり口中に溢れた


   もう、さよなら、ね


男は 最後に、と蛭美にミネラルウォーターをスプレーした
蛭美は一瞬身を硬くした
そして生まれてはじめて泣いた



   ずっと あなたのそばにいたい



男はすっかりスーツに着替え、荷物をまとめて担当医師に挨拶した
そして蛭美をちらりと振り返ると、去って行った
男は知らなかった
一度使用された蛭は衛生のために抹殺されるということを

蛭美は静かに最後の時を待った


   愛する人のために働けたのだもの
   本望です



医療用ヒル 蛭美
一生に一度の恋だった
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:28 | ショート



弱冠7歳の息子にタックルされた
愛する息子にタックルされるという喜びにひたりながら私は微笑みつつも転倒した
壁と天井が回るのをスローモーションの16ミリフィルムのコマまわしよろしくながめつつ、布団がしいてあるはずの柔らかい地面を想像していた私は後頭部を何かに強打した

頭蓋骨が軋むきしむきしむきしむきしむきしむきしむきし  む

呻くうめくうめくうめくうめくうめ  く

泣く怒濤のように泣 く


隣の部屋でテレビを見ていた夫が、またアホが馬鹿やってからに、と呻く私のそばにやって来て笑いながら聞いた
「お前らなにやってんの」



    何もやってない。ただひたすらいたいのじゃ、とにかく何がどうなったかワカランのじゃはやくいしゃつれてけや、はよう、
    たのむわ、ひとつ



「おかあさん、どうしたん?」
夫の質問に愛する息子は泣き出した。わんわんないてわけのわからんことをいっている



    私をかまってくれ、おねがいだ。私はもしかしたらいままさに死んでしまうかもしれない。
    だからお願いだから、原因など息子にのんびり尋ねていないで私に駆け寄ってくれ、お願いだから
    私の脳細胞は今まさに壊死しようとしているのかもしれないのだから



息子がひたすら泣きまくるのを、とぼけた夫はなおものんびりと悠長にいつもよりも気長に息子を問いただす
「お母さん、なんで死んだふりしてるん?」



    死んだふりなどしていない、私は今まさに死にかけているのだ
    私の後頭部はおそらくぱっくりと割れてあたりは血の海なはずなのに、なぜお前はそんなにのんきなの
    だやっと夫が私のそばへ来た。そうだそうだ、それでいい。早く私の後頭部のおぞましい惨状に気づいて悲鳴をあげるがいい
    のだ。コトの重大さに気づくだろう、そして私に泣きながら
    「こんな状態だったのに、気づかなくてごめん!」と泣いてわびるのだ



「どしたん?」



    笑いまじりではないか!どしたん?、って、あんた。みればわかるであろうが?私は今瀕死の重傷にあるというのに
    なんと鈍感な男なのだろう。以前から鈍いやつだと思ってはいたが。ここまで鈍感だとは思いもよらなかった。
    もし一命を取り留めたなら、私は絶対こんなやつと離縁してやる。絶対だ



「おい、おかあさんどうしたんや?呻いてるだけでわけわからん」
やっと夫の声に緊張感がみなぎって来た。そうそう、その調子。やっとことの重大さに気づいたか。
夫は私を抱き起こそうとする。



    馬鹿ア、何をするのだ。頭を打っている時は動かしてはいけないのではないか?
    そんな事をしたら、一気に脳内出血であの世行きじゃないのか?



「アワアワ言ってないで、ちゃんと話せや、情けない格好やなあまったく。大人やろう!」


    情けない格好、とな?情けのないのは夫の方ではないか。瀕死の重傷の人間対して、ちゃんと話せはないだろう。
    話したくてもはなせないのだ。「大人やろう」は夫が私に対してよく使う口癖だった。今はそんな事はどうでもいい。
    早く救急車を呼ぶなり、病院へそっと連れていくなりしてくれ
    ええい、らちがあかない。金縛りに遭ったように動かない体に、チカラが全く入らない。
    それでもなんとか手をのばす事が出来たので、あたまに手をやっていった



「あ....た....ま....う........った」



次の瞬間、信じられないことに夫は私の後頭部を無造作に手でさぐった。
激痛が頭蓋骨を駆け巡り私の目からは涙が滝のように溢れた。ようなきがしたがそれほどでもなかった。



「なんもなっとらんけど、大袈裟ちゃう?」



次の瞬間私はその場にすっくと立ち上がり、絶叫していた

「もっと心配せえや!」
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:27 |



この世の終わりに咲く曲は

別れの曲などではあるまい

エーデルワイスはどんな花

たとえばちっぽけな野の花

そんなありふれた誰かの鼻歌

そんな歌で

この世が終わるならいいのに
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:26 |
かくれていないで出ておいで



おいで
そこのちびすけ


遠い日のあの人は
あたしをそう呼んだ
これ以上ないほどの
慈善と愛にみちた瞳
あなたのその瞳が
私をいまもとらえて離さない



おいで
そこのちびすけ

かくれてないで出ておいで


どんなに気がめいっていても
どんなに体調が悪くても
あなたは変わらず
そうやって私を呼び寄せる
あたしは嬉しくないフリをして
あなたの膝に
しかたない、といったふうに腰掛ける

あなたの膝の広さ
あなたの体温
あなたの脈打つ皮膚
あなたのためいき
あなたの掌
あなたの抱擁
あなたのくちびる
あなたの
あなたの


いつのまにか
あなたの姿はいなくなった
どんなにまっても
あらわれないまま




おいで
あたしの愛しい人

かくれていないで出ておいで



あなたは
もうどこにもいない?



あなたを探す私は
ちっとも淋しくないフリをして
あなたを探さないフリをしながら
あなたを探していた
あなたを探していた
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:24 |

望遠



いつのまにか
ひざをかかえてる
窓の遠く
そらはあたしを受け入れはしない

くずれおちそうになるのを
あふれそうなおもいを
両腕でせきとめることが
今のあたしの精一杯


あの人は遠い
空よりも遠く
いってしまった魂よりも
目の前の安らぎを抱き締めなければいけないのに

いつのまにか
ひざをかかえてる
空の遠く
あの人はあたしを受け入れはしない


2004/3/31
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:23 |

ショコラジェンヌ



バレンタインデーの前日に生まれたあたしは
誕生日ともなると
友人達から
バースデープレゼント、と称して
ボーイフレンドに贈るチョコレートの試作品を
イヤというほどいただいた


パテシィエ顔負けのトリュフに
お店顔負けのラッピング
完璧主義のキイコは
毎年相手が違ってた


小箱の中に泥だんご?
ブッシュドノエルなの!
嬉しそうに笑うレイは美人ですこぶる不器用人間
ひどいプレイボーイに振り回されても幸せそうだった


ハート形でとってもキュート
味はともかく見た目が総べて
スタイル抜群のナオは
いつでも他人の彼氏狙い


サッカーボールにミニカーに
ポップなチョコがファイヤーキングにつまってる
センス抜群だね、え?スタッキングマグは返せッて?
結構堅実なユミは中学時代からの親友
2年越しの片思いの人に



当のあたしは
翌日のバレンタインデーに
誰にチョコをあげるでもなく
食べ過ぎて胃もたれしたお腹を摩りながら
空に向かってゲップ


それも遠い昔のコト
いまごろみんなどうしてる?
あたしは今でも覚えてるよ
みんなの恋の味


まったり甘くて重いやつ
さっぱりミントで軽いやつ
リキュールのきいた渋いやつ
不器用だけどひたむきなやつ
ちょっと苦くて切ないやつ


どれもみんな
素敵な味だった



2004/2/8
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:21 |

アオゾラ あたしは鉛色


晴天の中のちっぽけな雨雲が
あたしだ
無限に続く青の中の水たまり
抱えきれない雨粒をもてあまし
見おろすと人々があたしを怪訝に見上げる


あたしは
常識的に言わば邪魔なのだよ
この青空において


でも
あなただけは
あたしを喜んでくれた
いい日除けになる、って
あたしの影に好んで入ってくれた


あたしの心に
好んで入ってくれた



2004/2/14
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:18




鏡の中の私
笑ってみる
あれ、変な所に皺が出来てる
いつからあった?

聞いても皺は応えない

そういえば
合わない革靴を無理して履いていた時も
変な所に皺が出たっけな




3丁目のてっちゃん
皺取り美容液に5万も払ってるって
隣のばあさんいってたけど
ほんと?

それって脳みその皺取れてんじゃない?




うちの爺さん
皺と皺を合わせて
『しわ寄せ』だってさ
なんだそれ

不幸なのかね





無理してできる人もいれば
無理して取る人もいる
私は自然のままに
無理なくできる皺がほしいな



2004/1/12
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:16 |

クロスワードパズル



だるい
けだるい
ひたすら
クロスワード

後頭部 熱い
首筋かたい 凝る
ひたすら
クロスワード

夕暮れても
たちあがれず
ひたすら
クロスワード

その空白の升の中
クロスワード
ひたすら
クロスワード

誰か引き離して
この升目たちが
私を羽交い締めにするの
5の横 『罪と罰』の著者は 『ドストエフスキー』

だめだめ
夕飯の時間
ああ、でも
とまんないし
とめたくもないし
たちあがれないし、
うごけないし、でも
鉛筆をもつ手 大丈夫



  ス
  プ
 ウラシマタロウ
  イ   ッ
ドストエフスキー
ナ  ジ  |
ル  プ    ヤ   
ド  トッテモダルイノコマッテンノ
ダ       キ  
ッ       デ
ク       ナ
        イ
        ノ
        コ
        マ
        ッ 
        テ
        ン     
        ノーミソトケテンノカモ
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:11 |

oppai 無情



ねえ、ぱぱ〜。ワタシもっと胸でかくなりたいわ


なんで?


え、だって『化膿姉妹』ってあんなに大きいじゃない、ずるいわ、あれ入れてるのよキット。


なにを


シリコンに決まってンじゃない〜〜、私も入れたいなあ〜〜


バカか。


ば.....バカとな。こんなに貧相な胸で、今度温泉旅行にいけない〜〜


誰と


ほら、言ってたでしょう、高校時代の友だちと久々に旅行するって〜〜


昔からどーせ小さかったんだろ、いいじゃン別に今さら


............、あなたって、女の心なんかなんにもわかってないんだから。女同士だと競い合うのよ!特に三十路過ぎると、いかにキープしてるかが自慢なんだから。それなのにあんたって人は!!


ふうん。じゃあ、シリコンだか生コンだか知らねえけど、いれてくれば?


え。。。。。


いれてこいよ。なあ、お母ちゃん胸にシリコン入れてくるんだって、


うそ〜〜、阿呆みたい


おっぱいでか〜〜くしてもらうの?うきゃきゃきゃきゃ


............。


おもしれえ、いってこいや、金は自分で稼げよ


.............。


シリコン入れた人って、おばあちゃんになっても、胸だけはボムってでかくて、あとしわしわなんだって。へんだよね〜、それって


おっぱいミサイル攻撃とかできたりして〜〜


ドッ(爆笑)


プチっ(怒)


おうおう、おまいら!11おまいらに2年ずつ、計四年もおっぱいやったから萎んだんだろうが。え?
おまいらにそんなこと言って笑う資格はないのや。
おい、慶太、おまえなんか、おっぱい飲みながらよそ見しやがって。くわえながら振り向くから伸びちまったんだよ。あげくにゃ気に障るとかみやがって。
おう、玲子、おまえは寝てる時にまで登ってきやがッて。マルでラッコの親子みたいに乳吸いついとったんやで!
どうしてくれる、このむね!!ぜ〜〜んぶおまいらのせいや!責任とレや、おう、おおう??

ぜ〜は〜ぜ〜は〜

そうや、何が悪い。この貧乳のどこが悪いンや。誰に恥じることない。子供二人に四年も乳飲ましたんや。
うちの勲章や。あほやった。うちが阿呆やったンや。堂々と風呂入ったる。入ったるでえ。




.........お母ちゃん、いつの間に大阪人やったん?


しらん






3週間後 すっかりしょげた女ひとり 温泉旅行から無事ご帰還。


2003/9/30
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 11:02

エフ


鉛筆に
Fというものがあるのを初めて知って
これは私のための濃さだ、と
ばかみたいに信じ込んで
それ以来そればかり使っていたことがある

筆圧の強い私には
HBでは濃すぎて
Hでは頼り無い
ちょうどいいいのが
Fだった

FreeのF
が脳裏をかすったのかもしれないし
FakeのF
がよぎったのかもしれない
その時のイニシャルが
Fだったからかもしれないし
とにかく
私のペンケースには
Fが並んだ


レベルF


9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B、5B、6B


Fはたった一つだけ
2つのレールに孤立して
凛と孤立してる感じがいい
段階を持たず
たった一つだけ
どこにも属さず
たった一つで存在する

もしかすると
そんな風に生きたいと願っている



---------------------------------------------------------------
F=FIRM=しっかりした

2004/05/09
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 10:57

久しぶりに更新

ずっと放っておいた別宅に、ようやく戻って来た感じ。
ただいまー。
詩をいくつか。
昔投稿サイトに出していたものなんだけど、
そこのデーターベース、どんどん消えていってる。
なので、こっちの方へ移動することにしました。

ぼちぼち、更新していきます。
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# by kate_matsushima | 2006-09-05 10:56 | つぶやき

夢が叶うなら

新月の夜、願いを書き出すと、夢が叶う確率が高いそうです。
本屋で立ち読みしたら、そんなことが書いてあった。
今度の新月は、


3月29日水曜日


それならー、ピアノを弾く日にしようかな、と思い、
『Piano at night of new moon』と銘打って、
piano soloの夜にすることにした。
毎月必ず来る、新月。
願いを込めてピアノを弾くって、いいじゃあありませんか。くくく

今、ホテルで何とはなしに生まれたオリジナル曲を、
垂れ流しにしています。
偶然生まれた曲のなかに、結構いいんではないだろうかというものがあるんだけど、
そういうのはその瞬間で離れて行ってしまって、ちゃんと譜面化していない。
そういうのを集めた夜にしようと目論んでます。


少し、前へ進んだ気がします。
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# by kate_matsushima | 2006-03-11 11:37 | つぶやき

今日の昼ご飯

健康のためにも、玄米食。
a0022432_0162085.jpg


茸の醤油煮とろろ発芽玄米丼
蕪の糠漬け
豆腐とわかめの味噌汁
糠鰯

最近、また体調が悪くなって来たので玄米食再開。
どうしても間食ばかりしてしまう。
こういう食事していると、どんどん無駄食いが減って来て、
気持ちも落ち着いて来て、朝の目覚めもいい。

今、食事以外に健康に気を使っていることと言えば、

①健康たわしで体をこする。
②腹式呼吸

この、健康たわし、やめられません。
気持ちよいのです。
たわしを購入してから一年?たつけど、
続いてます。
すかーっとするんですよね。
100歳のとあるおばあちゃんの健康法。真似てます。
たわしは、パームやしではなく、シュロのものを。
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# by kate_matsushima | 2006-02-21 00:24 | つぶやき

祖父と鰹節

時々、一人旅に出たくなるのだが
今回はどうしても行きたい場所がある。
それは、伊豆、焼津、枕崎。
なぜかわかった人は、なかなかの食通です。

子供の頃、祖父の知り合いが乾物商を営んでいた。
鰹節に虫のついてしまったものを、たくさんいただいた。
それを、祖父は毎朝丹念に削って、
ほうれん草のおひたしや、雑煮の出しにした。

「猫ちゃんにどうぞ」
とくれたことは、この際どうでもいいことだった。

その鰹節の味がすばらしかった。
小さなコロンとした鉋屑みたいなのを舌先にのせると、
ふわっと鰹の香りがして、じわっと舌に鰹の甘み、うまみ、こくが広がった。
深い深い味わい。
それが忘れられず、鰹節をめぐる旅に出たいと画策中である。

一時買っていたにん○んの鰹節は、まあまあ美味しかった。
雌節が一本2千円以上もする高級品だったので、しょうがないかもしれないが。
しかし、近くのデパートのにん○んコーナーで、扱わなくなってしまった。
ネットでひいてみたが、味は今ひとつ。

祖父がもらっていた鰹節は、一体どこで作られたものだったのだろう。
未だにあの味に叶うものに出会わない。
というか、
祖父が丹念に削ってくれたということが、
記憶にうまみをプラスしているのだろうか。
祖父が鰹節を削り始めると、
どこからともなく飼い猫のミツがやってきて、
祖父の邪魔をしていた。
あの時の、ゆったりとした時間の記憶は、
何物にも代え難い、優しい宝物だ。

舌を育むことが出来るのは、
一緒に生活するものだけだ。
祖父と鰹節の記憶が教えてくれた。
子供たちの舌に、
本物の食と味の記憶をしっかりと焼き付ける。
それが私の使命だと思う。
勉強も、習い事も、それはそれなりに大切だけれど、
愛情を込めた丁寧な食事は、
子供たちの一生を左右すると言っても過言ではないと思っている。


あの時の鰹節は、
薩摩のものか、はたまた
焼津?伊豆式?
私の舌ではわからないかもしれないけれど、
そういう旅があってもいいじゃない?
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# by kate_matsushima | 2006-02-16 19:19 | つぶやき

こうのとり

紀子さまご懐妊ニュースにびっくらこいた。
『こうのとり』をお二人共に句に読まれたそうで、『やっぱなんかあるんかねえ、こうのとりって』とおおかたの日本人は思ったんじゃないかな。

あかちゃんかあ。

ほしいかも。


紀子様何歳だ?
私より年下だとばかり思ってたんだけど?

「ご高齢」

という言葉が飛び交ってるから、なんだか気分悪い。
時代はすっかり逆行したのだろうか。
昔は30代での出産を高齢出産といっていたけど、今じゃ40代半ばでも産む人いるでしょう。
あんまり、高齢高齢と叫ばないでほしいなあ、キャスターの人。おねがいします。
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# by kate_matsushima | 2006-02-09 00:39 | つぶやき

金曜日の夜2時間半。
土曜日の夜4時間。
日曜の夜5時間。
月曜の夜4時間。
火曜の夜4時間。
水曜日の夜4時間。

おおおーーーー
毎日8時間睡眠の私が、
この睡眠不足はきつい。きつすぎる。
今週は、弁当の日が2日続き、早朝起床がつづいたからだ。

ついに、今日は昼ご飯を食べた後、爆睡した。

1時半から7時半まで、6時間。
居間の座椅子で寝た。
いったん目が覚めたのは、寒さからだ。
「さぶー、毛布ちょーらい」
そういって毛布をもらったら、もう一度眠りについた。
そうしてその後、恐ろしい夢をみた。


私はなぜか窓辺にいる。
そうして、窓の外に何か意識を感じて目をやった。
すると、遠くに小さな光が見える。
嫌な予感がする。

何者かが私を見つけてしまった、という恐怖。
その恐怖は現実となる。
その光が次の瞬間ぐっと接近して出現する。
UFO だ!!

ま、まずい。
見つかったら連れ去られる!
私はしゃがんで身を隠そうとしたが、次の瞬間見つかってしまった。
UFOが閃光を放った。
それらは恐ろしい電気の粒子たちで、私を包み込んでしまった。

ばばばばばばーーーん

体中に電気ショックみたいなものが走り、がくがくして動けない。
なんだっ、これは。
アアーー私UFOでどこかつれてかれちゃうんだ。
がーん、どうしよう、どうしよう、嫌だ嫌だ。

そこで記憶がなくなる。



次の瞬間私は今の座椅子でよだれを垂らして寝ていた。
夫と子供は勝手に夕飯を食べている。
あれ?
「ホワイト餃子くうか?」
「うっ」
いつもの団らんが目の前にあるのだが、
私はいつも通りの私なのだろうか。

「実は私、」
夫に神妙な顔で夢の一部始終を話した。
「ほお、お前は連れ去られたな」
「や、やっぱりそう思う?」
「そうか、留守にするんじゃなかったなあ」
そういいながら、一向に箸の動きは止まらない。
次々にホワイト餃子を口に運ぶ夫と子供たち。

まるで真に受けていないな。


「でも、あの電気ショックは初めての感触だし、怖いよ」
実際、本当に怖かった。
私は、怖い話って結構平気なほうである。
っつうか、むしろ好きな方で。
修学旅行の夜は、必ず怖い話でもりあがる。
私の怪談話で泣いて怒って次の日口をきいてくれなくなった子が2人いた。
その私が、正直UFOの夢でこんなに恐怖をあじわうなんて。

実は、UFOの夢は今に始まったことではないのだ。
これまでに3回みている。

初めて見たUFOの夢は、怖い夢じゃなかった。
気球型のUFOで地球を見下ろす夢だ。
もちろん無重力で空気のない状態なのだが、それはそれはきもちいい。
空気とか、重力とかも全く感じない。
浮遊している感じで気球から地球を見下ろす。
宇宙空間は真っ暗で、とても不思議な景色だった。

二回目の夢は、今度は本格的なUFOに乗船している夢だった。
円盤形のUFOの中に入ると、中央の床は大きな丸いスケルトンで、どれほどのスピードでUFOが地球から遠ざかっているかが見て取れる。が、不思議にGは感じない。
そこから見下ろす地球は、例のあの美しい青い地球である。私以外にも人がいるのだが、
誰も話しかけたりしてこない。

3回目の夢は、怖かった。
私は草原に立っている。
鉛色の雲が低くたれ込めていて、風が強くなってきた。
すると、遠くに小さな光が見える。
嫌な予感がして、私は草の中に身を伏せる。
すると、次の瞬間その光はものすごい速さで接近して、私の頭上を通過した。
もう、恐ろしくて恐ろしくて、UFOに見つからないように伏せていた。
が、振り返ると、そこにUFOが草面ぎりぎりに浮かんでいる。
意識が私をとらえている、と感じて、背筋を恐怖が這い上がってくる。
次の瞬間UFOは私の頭上に移動し、私はその船底にある丸い部分からおりてくる光の筒に包み込まれるようにして吸い上げられる。
そこまでの夢だ。


こ、怖すぎる。
子供の頃、矢追純一の番組みすぎたかな。
はは、は 。  汗
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# by kate_matsushima | 2006-01-15 10:53 | 妄想

食べ方

私が、かまぼこの端っこを好んで食べるのを息子がめざとく見つけた。

「僕も端っこ欲しい」

しゃあないわな、あげる。
息子がうまそうに食べる端っこを、恨めしげに眺めつつ思う。
ああ。かまぼこは端っこに限る。
つるんとして、折り畳んだ包みの跡がついている所が微妙に堅い。
中程の所よりも、なんだか味が濃いような気がするのだ。


敬愛する作家の向田邦子も、端っこが好きだと自身のエッセイで書いていた。
太巻き、かまぼこ、ハム、カステラ、あとなんだっけ、、、
案外、端っこ好きの人は多いのだろう。
私の場合、大きいのを我先にとろうとすると母に必ずしかられた。
『あさましいのはいけません。女の子は遠慮深く、端キレや小さいものを選んでおきなさい』
だから端っこをつまむようになったわけでもないだろう。
うまいと思いこんでいるふしがある。


食べる場所もさることながら、食べ方も人それぞれあると思う。
今はあまりしないけれど、子供の頃は変な食べ方をしていた。

源氏パイ。
回りの砂糖が付いたカリカリのぶぶんを外して食べた。

ガムとクッキーorチョコ。
一緒に食べると、ガムがクッキーやチョコレートに溶けてしまう。
今思うと、やばい食べ方だ。

ポッキー。
チョコだけなめちゃう。
坊主になったポッキーは、普通のプリッツでもなかったりする。

動物ヨ−チ。
やさしい色合いの砂糖がけの部分だけ、下の前歯で先にこそぎ食べる。

ウエハース、ビスコ。
はがす。
中のクリームを先に食べる。

ぷっちんぷりん。part1
ぷっちんしないで、そのままカラメルだけをきれいに残す。
カラメルはカラメルだけで食べる。
part2
ぷっちんしないで、スプーンでぐじゅぐじゅにして食べる。
シェイクされたみたいになるまで。
それをストローで吸う。

この、part2の食べ方は、教えた訳でもないのに下の息子がやっている。
血とは恐ろしい。

あと、究極のおそろしいやつ。

この間の『ちびまるこちゃん』で、みかん風呂のみかんをまるこが食べて怒られていたが、
私の場合、ベビースターラーメン風呂である。
ベビースターラーメンを一袋風呂にばーっと入浴剤よろしくぶちまける。
そこに自分もつかる。
ふやけ始めたベビースターラ―メンの味は、何とも微妙に美味しかったものである。
もちろん、さんざん怒られた。
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# by kate_matsushima | 2006-01-12 01:25 | つぶやき

表現について

『たいした技術もないのに、音楽で何かを表現するなんておこがましいんだよ』

こういうことを言うアマチュアミュージシャンは結構いる。


幼稚園児だって、片言のことばで一生懸命表現しようとしている。
唄だって歌えるし、怒りも、喜びも、感動も。
もしかすると、大人よりも饒舌に表現している。
言葉、としてではなく、
音としての言語で、だ。

大人になるにつれ、微妙なニュアンスに疎くなる。
子供たちのあやふやな発音に、どれほどの思いが隠されているかに、疎くなる。
それが我が子となると、ただの「あー。あー。」に、たくさんのメッセージが隠されていることがわかるのだ。


音楽も、それと同じだと思う。
たとえ今は技術が心もとなくても、今ある言語で表現することは可能だし、
表現しようとする姿勢は大事だ。
音を大切に、注意していきたい。
その中で技術を磨いていくしかないんだ。
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# by kate_matsushima | 2006-01-08 14:22 | つぶやき
暮れに、某ピアニストのライブへ知人と行ってきた。
知人は彼の大ファンで、他県から来ていた他のファン仲間とオフ会を企画していた。
よかったら来ない?という誘いに、迷いながらもお腹がすいていた私はついていくことにした。

とあるイタリア料理を出すバーにファンは結集し、私はなんとなくその隅っこで料理をつついていた。すると、ピアニストのF氏が私に話題をふってきた。

「君さ、ほらあの芸能人の嫁さんに似てるよね。えーっと、よくいわれるでしょ?」

は?
私は鴨のローストを口に入れてモゴモゴさせていた。
回りの人間も、私の顔を注視しながら考えている。
やめてほしいな、こういうの。

「そうそう!野○村真の嫁さん!」

。。。。。
あまりうれしくない。
目が寄っていて、性格もセコくてせせこましい感じがしてあまり好きじゃない。
その上、F氏は
「それと、さと○珠緒!足して2で割った感じだ」

「ぷんぷん!って、やってみて!」

「似てませんし、やりません」

「ええからやってみーって、ぷんぷん!って」
F氏は両方のげんこつを頭にあてて、さと○珠緒のマネをしてみせる。

似てねえって言ってるやろ。
不愉快なんだよ。
嫌いなんだよ、さ○う珠緒がよ。
まわりは、私の反応にどっちらけな感じである。
え〜?とかいってマネをすることを期待しているのか?

「あ、それから沢口靖子にも似てんな、あの女優、めっちゃ根性悪いらしいわ」
F氏がそういって、沢口靖子がいかに芸能界で嫌われ者であるかを話し始めた。

いくら美人な女優に似ているといわれても、ちっともうれしくない。
なんか、言葉に刺がある。
私、F氏になんか悪いことしてますか?してないでしょ。
なんでこんないいかたされなきゃならんの。


遅れてきたホールスタッフにも、F氏はのたまった。
「ほら、あの人、野○村真の嫁さんとさとう珠緒足して2で割ったみたいやない?」
そういえば、そうですかねえ?とスタッフが私の顔をじろじろながめて頭をかしげている。
あげくにF氏は、

「似てるやん、ほらなんかこう、底意地悪そーなとこ!」


ひどい。
あんまりだ。
私はむっとして、

「そっちこそ、立ち上がったレッサーパンダのふうた君じゃないですか」

一瞬、回りがしーんとなった。
そういや、これはF氏のファンばかりのオフ会だった。
「kate、酔ってるんじゃない?」
そういって、回りが卑屈に笑っている。
あほか、侮辱されたのになんで私が笑われるんだ。



が、ふと思った。
そういえば、私だって誰かに
「俳優の○○さんに似てるっていわれません?」
っていったりしたことあったっけ。
ああいうのって、嫌いな俳優だったら本当に不愉快だよね。
私の場合は、その俳優が素敵だなと思っていなかったら絶対に言わないけれど。
それにしたって、一人一人の価値観は違う。
相手を不愉快にしていたかもしれない。

これからは、そういうこと言うの絶対やめようと誓った私だった。
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# by kate_matsushima | 2006-01-08 14:03 | 人間